『アステルパーム』や『スクラロース』といったカロリー0の人工甘味料もあるけど、できるなら自然な形の甘味料を使いたいですよね。
というわけで、植物系の甘味料ってどんなのがあるんだろうと思って調べてみました。最近はカロリー0のラカントを試したりしています。
サトウキビ由来の甘味料
まずサトウキビから作られる一般的な砂糖から。けど、その前にサトウキビについて知っておきましょう。
サトウキビとは
サトウキビとはイネ科 サトウキビ属の植物です。沖縄が有名だけど、九州や四国でも栽培されています。
苗も購入できるので、試しに栽培するのも楽しいかも。けど、草丈が高いので邪魔になっちゃうかもしれません。
そのまま皮をむいてかじって、甘さを楽しむことができるようです。
黒糖や加工糖の精製手順
細かな部位は除いてざっくりとした工程は以下のようです。
・原料のサトウキビから液(粗糖液)を絞り、原材料を煮詰めて『黒砂糖(黒糖)』を生成する
・原料のサトウキビから液(粗糖液)を絞り遠心分離して糖蜜を取り除き『粗糖』を作成し、さらに精製して『精製糖』を作成する方向があるようです。
また、黒糖と加工糖を合わせた『加工黒糖』も作られたりします。精製手順については以下のページがわかりやすいです。
精製糖と黒糖の違い
精製糖と比べて黒糖はサトウキビが持っている成分を多く残しています。ミネラルなどを多く含んでいるのがいい点ですね。
しかし、風味をうまく活かせるといいですが逆にダメにしてしまう場合もあります。そういう場合は精製糖を使いましょう。
サトウキビから作られる糖の種類
サトウキビから作られる糖類には、黒糖や加工黒糖、そして精製糖があります。生産量としては、グラニュー糖、上白糖、液糖の順で生産量が多いです。
精製糖は、上白糖、グラニュー糖、白双糖(しろざらとう)、粉砂糖、中双糖(ちゅうざらとう)三温糖(さんおんとう)、角砂糖、氷砂糖、液糖などいろいろな形態があります。
いくつか商品を以下に示します。また、砂糖の種類については以下のページが詳しいです。
黒糖
加工黒糖
液糖
てんさい由来の甘味料
甜菜から作られるのは『てんさい糖』ですね。まずは甜菜という物が何なのか見てみましょう。
てんさいとは
『てんさい』とはヒユ科 フダンソウ属の植物です。
てんさいはカブみたいな形の植物です。甜菜はビートの一種です。国内ではほとんどが北海道で栽培されています。
てんさい糖の精製手順
てんさい糖の精製についてはホクレンさんのページがわかりやすくていいです。また、てんさい糖ではなくビート糖と表記される製品もあります。
てんさい糖の種類
甜菜糖が茶色いのは、加工工程で加熱した時に色が変わるようです。現在、オーガニックで白い自然な甜菜糖を購入するのはとネットでも難しい感じです。
国産の一般的なてんさい糖
アガベ由来の甘味料
観葉植物として販売されているアガベ。実はこの植物からも甘味料が作られているんです!
アガベシロップの精製
葉の部分を切り落とし、中にある塊状の部位を圧縮・精製して作られます。以下のサイトがわかりやすいです。低GIなところが特徴です。
アガベシロップの種類
アガベシロップを作るために使われるアガベの種類は何種類かありますが、ブルーアガベのみで作られた物が上質のようです。
サトウカエデ由来の甘味料
サトウカエデから作られる甘味料と言えばメープルシロップですね! 以下にまとめたいと思います。
サトウカエデとは?
ムクロジ科カエデ属の落葉高木です。日本でも普通に苗木が売られています。庭木として植えるのもいいですね!
メープルシロップの精製
サトウカエデの樹液を回収し、煮詰めて作られます。樹液なのでいつでもとれそうに思いますが、回収できる時期は限られております。
メープルシロップの種類と等級
メープルシロップはグレードでの違いや、収穫時期の違いなどで分類されています。以下のサイトが詳しいです。
メープルシロップ ゴールデン
一番最初に取れるメープルシロップの『ゴールデン』!
メープルシュガー
シロップではなく、乾燥させて粉末化したシュガータイプもあります。
ラカンカ由来の甘味料
ラカンカを含み、カロリー0と言われる甘味料『ラカント』が有名ですね。
ラカンカとは
ラカンカとは中国で栽培されているウリ科ラカンカ属のつる植物です。栽培が難しく生産場所が限られているようです。
ラカンカ製品の種類
ラカンカ製品ではラカントが有名ですが、他にもラカンカ含有製品が販売されています。ラカンカ単品だと、粉末化したものしかなさそうです。
ラカント
ラカンカ 顆粒
ココナツシュガーとパームシュガーの違い
『ココナッツシュガー』はココナッツの花蜜を回収し、それを煮詰めて作られる糖です。それに対してヤシ科植物の幹から樹液を回収して作られる糖が『パームシュガー』です。
ココナツシュガーとパームシュガーの種類
花蜜から作られるココナツシュガーは、パームシュガーより希少性が高く、値段も高くなっています。また、ココナッツシュガーは低GIなのが特徴です。
ココナツシュガー
パームシュガー
ステビア由来の甘味料
カロリー0の甘味料として有名になったのがステビアですね!
ステビアとは?
キク科ステビア属の多年草です。ハーブとしても取り扱われていますね。国内でも栽培しているところがあるようです。
ちょっと気になるのは、国内ではステビアが使われた商品が普通に並んでいますが、海外では使用禁止されている国というところですね。
ステビア製品の例
植物性甘味料の種類まとめ
植物性甘味料のいい点は、やはり自然の物からできていて安心感があることですね!
そして、砂糖だけでも意外といろんな種類があるうえに、ココナッツシュガーなどまだまだあまり知られてない種類の甘味料もあります。
上記以外にもデーツシロップやスイートソルガム(サトウモロコシ)など気になるものがあります。使えそうだったらどんどん追記していきますね。
また、フルーツパウダーなどと合わせたり、青汁やグリーンスムージーに入れたりするのもおすすめです!